vol.9 スティールヘッド、カナダ・スキーナ水系の旅
2019年10月、カナダ・スキーナ水系へ。スティールヘッドは、サケ科の魚であるニジマスが生まれた川から海へ下り、
大きく成長して戻ってくる遡上魚でトラウトやサーモンを狙うアングラーにとって憧れの対象となっている。
その代表的な釣り場でスティールヘッドフィッシングのメッカとも呼ばれている場所が、
カナダ・BC( ブリティッシュコロンビア)州のスキーナリバーとその支流群だ。
* 80cm超えのスティールヘッド、カナダ・スキーナ水系支流のケイラムリバーにて( 14gスプーン )。2019年10月下旬
思い起こせば初の海外釣り旅は、1988年 に今回と同じエリアにスティールヘッドを釣るための旅だった。
結果は無惨にも40cmクラスのスティールヘッド( ガイドが気を使ってそう言っただけで、
河川残留型のニジマスだったのかもしれない )とドリーバーデン( イワナの一種 )しか釣ることはできなかった。
* TOP写真と同じ魚
その16年後の2004年にカナダ・バンクーバー島で初めてスティールヘッドを釣り上げ、
2017年には、南東アラスカ・ヤクタットでも90cmを筆頭に多くのスティールヘッドを釣ることができた。
( * 釣り旅ブログ「 vol.5 スティールヘッド、南東アラスカの旅 」ご参照 )
そこでふつふつと頭にわいてきた思い。
それは31年という時を経て、今現在カナダ・スキーナ水系へチャレンジしたらどうなるだろうか。
スティールヘッドを釣り上げることはできるのだろうか、ということだった。
* スキーナ水系支流・ケイラムリバーの風景
答えは、あっけなく出た。釣り初日、それも最初のポイントで釣り始めて約1時間後。
強烈なアタリがあり、その後の暴力的なスピードとパワー溢れるファイトの末に
80cmオーバーの美しいスティールヘッドが姿を現した。
ここで大いなる勘違いをする。「 俺、釣りがうまくなったかも・・・30年の雪辱を果たしたぞ! 幸先いい、バンバン釣るぞ!」
しかし、その後その日を含めて4日間、スティールヘッドはまったくヒットしなかったのだ。
やはりスティールヘッドは簡単な魚ではなかった。。。
* シルバーサーモン。スティールヘッドよりも数多くヒットした。スピードはスティールヘッドに劣るがパワーはすさまじい
* こちらもシルバーサーモン。オスの鼻曲がりが立派で堂々たる風格を感じる
* これもケイラムリバーの風景、シルバーサーモンの好ポイントだったところ
* ドリーバーデンもいいサイズがぽつぽつと釣れた
* こちらはスキーナリバー、スキーナ水系本流でしかも河口に近いために雄大な風景
* 上記の写真は、今回お世話になったディープクリークロッジの全景と入り口の素敵な看板
* 毎晩、ロッジオーナーの奥様のおいしい手料理を堪能
* ロッジ内のリビングルーム、釣りの後は毎晩ここで料理とともにビールやバーボンを飲む
* 5日目最終日の朝、やっとのことで2尾目のスティールヘッドを釣る。メスなので、1尾目とは違うやさしい顔つき
以上、2019年10月下旬のカナダ・スキーナ水系の旅のご報告。
海外釣り旅が思うようにならない2020年の現状ではあるが、次にどこで何を目指すかを妄想中、それではまた!
完