vol.14 ピライーバ!2mスリナムの衝撃

2015年12月06日

2015年12月06日 14:30

今回のゲストは、何と海外初釣行は13歳のときという田川さん( 鳥取県在住:以下、Tさん )です。

現在、鳥取で釣り具店開店準備中とのこと。そのあたりからお話を伺って、

釣りとの出会いや海外釣り旅へと話は展開していきました。お楽しみください!

*田川さんは、vol.11ゲストの沖山さん、vol.13ゲストの鍋田さんにご紹介いただきました。ありがとうございました。

インタビュアー:工藤( 以下、K )                     2015年9月5日



                     * 2mのピライーバをキャッチ! スリナムにて


K:

今日は遠いところから、ありがとうございます! 島根でしたっけ?

Tさん:

いや、鳥取です( 笑 )。よく間違われるんですよね~

スタバの出店で話題になって、結構いい感じになってきていますが。

セブンイレブンとドンキホーテがまだない( 笑 )。

K:

すみませんでした~ ところで、ショップとかやられてるんでしたよね?

Tさん:

釣り具のお店はもうあるんですが、開業資金を海外の釣行に使ってしまって。

2年くらい経つのですが、まだ開業できていないんです( 笑 )。

ただ、個人的にオリジナルのルアーを買いに来られるお客さんがいて。助かっています。

K:

ははは~ ところで、vol.11登場の沖山さんとはどのような縁なんでしょうか?

Tさん:

釣りする人にとって、アマゾンって憧れじゃないですか。

行きたかったのですが、保育士の方の仕事が忙しくて行けなくて。

で、オリジナルのルアーを沖山さんに託したんですね。連絡を取ってお願いして。

僕は行けなくても、ルアーに旅をさせようと。それがきっかけですね。

お渡したルアーなんですが、ピラルクをかけてもらったみたいなんですが

最後はばらしてしまったみたいなんですね。

でもこれも改良すればピラルクは釣れるという確信を得ることができました。

K:

いい話ですね~

Tさん:

さらにその後にネパールに釣りに行くことになって、沖山さんにいろいろと情報を

教えていただいたり。



                             * ネパールの街の風景


ネパールから、帰ってきてからフィッシングショーを見に行く機会があって

そこで沖山さんと直接お会いしました。そうしたら、「 ガイアナがやばいぞ!

釣れなくなっちゃうから、早く行ったほうがいい 」って言われて。

お金もないのに、「はい! 行きます!」って言っちゃって。

K:

ははは~ ところで、そもそも釣りは子ども頃からやられているんですか?

Tさん:

13歳からですね。憧れの先輩が埼玉に住んでいたのですが

鳥取に遊びに来て。その先輩と既に釣りをしていた友人とで釣りをすることに

なって。最初は、「 だっせー。サッカーとかしろよ 」って思ったんですが

なぜか、一瞬でのめり込んでしまい。以来、もう毎日です( 笑 )。

ルアーで初めて釣ったのがシーバス。それからすぐ、ブラックバスにはまって。

K:

で、国内でずーっと釣りを続けられていて、最初の海外釣り旅はネパール?

ってことでしょうか。

Tさん:

実は、韓国なんです。13歳のときに一人で。

K:

へぇ~ それはすごい! 何を目指して?

Tさん:

ブラックバスがすごい釣れると聞いて。

でも、全然情報がなくて困ったんですが、とにかく行ってみようと。

行ってみたら、すごい釣れちゃって。アベレージ40cmUPが永久に釣れるぐらいな。

K:

日本と同様に外来魚って、ことですよね。韓国の場所は、どの辺なんですか?

Tさん:

それがどこに連れていかれたのか、僕もわからないんですよ。

もう1回行きたいんですけど( 笑 )。知り合いに頼んでソウルから釣り具屋に行って。

たまたま、その店に本格的にバスフィッシングをやっている釣り人が集まっていて、

「 明日、釣りに行くけど行くか?」っということで。

一晩泊めてもらって車に長い時間乗せられて釣り場へ。

K:

へぇ~ 13歳ですよね。すごいな~ 怖くなかったんですか?

それと、その後の釣りはどんな感じでしょうか。

Tさん:

いや~ 怖かったですね~( 笑 )。 

釣りに関しては、それ以降はずっと国内ですね。北海道以外はすべて行ってみようと。

ハワイに行ったことがあるんですが、ちょろっと海釣りしたくらいですね、海外は。

で、一昨年にマシールを狙いにネパールに行こうという話がたまたま起きて。

それから、海外にはまってます。

K:

久々に行った海外がネパールで、はまったということはいい釣りができた?

ということなのでしょうね。



                     *ネパール、釣り船に乗って


Tさん:

それが、釣り始めの2日間はまったくあたりがなく。釣れるのは、淡水のカマスみたいな魚だけ。

沖山さんからは、「 そんな場所、魚釣れないぞ 」って言われていた場所だったんですね。

やっぱり、そうなんだって感じで。

ところが、3日目のラスト30分の夕暮れに。来ました!マシールが!!



                     * 3日目についに来たマシール、ネパールにて 2013


K:

お~ いいですね~

海外釣り旅にはまるパターンの一つと思いますよ、それ。

目指す魚が釣れるのが釣行の後半、最終日だったり、ラストのわずかな時間だったり。

それまでに苦労が報われて、喜び爆発しますからね~



                            * 2尾目のマシール ネパールにて

Tさん:

はい。そうですよね~

それと、ネパール釣行が一つの転機になったことがあって。

ネパールが2013年の11月だったんですが、釣り具関連の仕事と並行して

やっていた保育士の仕事を翌年の2014年3月にやめることにしたんですね。

て言うのは、保育士じゃなくても、子どもと関われるきっかけはあるなと思って。

ネパールでこういう魚を釣ってきたという話を子どもたちに話すと目を

ギラギラ輝かせるんですね。

例えば、マシールとかは " 神の魚 " って言われているじゃないですか。

写真を見せながら、神の魚って言うだけで、5歳児とかテンションがめちゃめちゃ

上がるんですね。「神の魚!神の魚!」って叫ぶ。ポケモン見てるみたいに( 笑 )。

K:

ははは~ いいですね~

Tさん:

それから、引きこもりで不登校の子どもを外に連れ出すきっかけなんかにも

釣りはいいなって思ってます。何かしようって言っても難しいけど、

「 釣り行こうよ 」とか「 キャンプしよう 」っていうのは誘いやすいんですね。

K:

それは面白いですね。単に釣り具を売ったり、釣りを教えたりだけでなく。

社会貢献にもなりそうで。

ところで、大人になってからの海外はまずネパールへ。

それではまって、次はガイアナへ行かれたんですよね。ガイアナはどうでしたか?

Tさん:

ガイアナへ行ったときの前にアメリカ経由だったので、フロリダにも行きました。

バスやフロリダガーとか、ピーコックとか釣りに。



                      * フロリダのピーコックバス オリジナルのルアーにも注目!

まあ、ガイアナは強烈でしたね。

差がすごくて。めちゃくちゃ釣れなかったネパールから天国のようなガイアナ。

海外はこれだな~っと。



                       * ピラルク ガイアナにて



                       * ガイアナの夕日


それと、釣果の差はありましたが、たまたま両方ともいい人たちのグループに出会えて、

いきいきとできたというか。若い方たちもいて。地元の釣り人は年配の方が多くて、

あまり若い人とかいないんですよね。



                       * ブラックピラニア ガイアナにて


それと、「 保育士をやめて釣りだけしているようじゃ、ダメ人間になるっぞ!」って

周囲から言われていたので、本当に釣りが好きで海外まで来る人たちがいるっていう

安心感とかもありましたね( 笑 )。



                       * 空撮したガイアナの釣り場



                       * レッドパクー ガイアナにて



                              * アロワナ ガイアナにて



                       * ビックーダ ガイアナにて


K:

なるほど~ 少数派かもしれないけれど、確実にいますからね~ 好きものが( 笑 )。

Tさん:

はい。海外は、その後にもう一度ガイアナへ行って。それからスリナムへ。南米攻めですね。



                            * ジャガーの子ども ガイアナにて



                       * アラパイマとのファイト ガイアナにて


K:

スリナムはどうでしたか?

Tさん:

きつかったですね~ あたりがなくて。

炎天下のボートの上で、ひたすらあたりを待つという。

しかも、体力を消耗しないために、なるべく喋らない( 笑 )。



                       * スリナムのジャングル


K:

ははは~ 魚の種類はガイアナみたいに豊富なんですかね?

Tさん:

いや、釣れたのはピライーバとブラックピラニアだけなんですよ。

ナマズ一本攻めみたいな感じです。

それと、ルアーでは一匹も釣ってない。ルアー向きの釣り場ではなかったですね。



                       * ピライーバとのファイトシーン スリナムにて


K:

へぇ~ ガイアナとは状況がぜんぜん違うようですね。

で、ピライーバは釣れたのでしょうか?

Tさん:

はい! 2m獲りました! 運がよかったですね~

実は今まで釣ったピライーバの最大魚はスリナムのファーストフィッシュでした!

K:

その時の釣りの状況を少し詳しく教えていただけますか。

Tさん:

初日、あたりも無く時間は過ぎていき夕方になり、『やっぱり簡単ではないよなー』とか

考えながらもう暗くなるし明日も頑張ろう!みたいな感じのとき

"ジジジジジー"っとドラグがなりました。『きたーーーー!!!』

とにかくドラグを締めてあわせを入れるのに必死でした。

今までに感じたことのない重量感とスピード感にとにかく耐えるしかない。

ばてるのを待つ!が、ばてる気配もなくラインはずるずるとだされていく。

数分が過ぎ糸はあまり出されなくなり少しずつ巻いていけるようになり

少しずつ少しずつ間合いは近くなり、上がってきたピライーバの姿に驚きました!



                     * トップと同じ写真( 2mのピライーバ ! スリナムにて)


K:

おぉ~ これは素晴らしい!!

ネパールのときのように、渋くあたりのない時間を経てやっと釣り上げた大物! 

うれしかったでしょう~?

Tさん:

でかすぎ!!! 

でも、あれだけ長く感じたファイトタイムは確認したら8分・・・。

本当にすごい魚で感動しました!



                       * こちらは、180cmくらいのピライーバ スリナムにて


K:

これは、さらにはまっていきますね~

ますます、はまって欲しいと思います( 笑 )。

あっ、でもお店もなる早で開店させないとですね!

本日は、楽しい話をありがとうございました!!

< 編集後記 >

13才のときに単身で韓国へ釣りに行ったという話には驚きました。

おそらく、少年にとっては大冒険だったことと思います。

そんな冒険心が2013年のネパール釣行で再び発火。立て続けに海外釣行を重ねている田川さん。

お店の開店準備が気になるところですが、その情熱を絶やすことなく釣りを続けて

いかれることを期待しています!!


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