vol.22 奇跡のアジアアロワナ! in カリマンタン
2017年06月10日 15:30
今回のゲストは、海外在住経験が長い山根さん( 以下Yさん:東京都在住 )です。
昨年のインドネシア・カリマンタン島のアジアアロワナやタイの淡水エイの釣り、またシンガポールやアメリカ・シカゴに
住んでいたころの釣り経験などについて伺いました。
*写真は、アジアアロワナ。 釣った際の模様は、この動画をご覧ください( ← クリックするとご覧になれます )
*山根さんは、vol.20ゲストのJenkinsさんにご紹介いただきました。ありがとうございました。
インタビュアー 工藤( 以下:K ) 2017年3月14日
K:
本日は、ありがとうございます。
山根さんは23歳とまだ若いのですが、海外での釣りの経験がいくつもあると伺ってとても興味が湧きました。
そこにはどんな背景があるのでしょうか?
Yさん:
こちらこそ、本日はよろしくお願いします。ご興味を持っていただいてありがとうございます。
そうですね。僕の経歴って複雑というか、面白いというか。生れは愛知なんですが、3~10歳までシンガポールにいたんですよ。
で、小学4年生に愛知に戻ってきて卒業して。その次にアメリカのシカゴに行って大学生のときに、また日本に戻ってきたっていう。
K:
海外の方が長いんですね。今までの人生経験では。
Yさん:
はい。それを知らないで僕の話を聞いている方は、なんでこいつ海外で魚を釣って、しかも英語をペラペラとしゃべっているのか・・・
と疑問に思われるんですよね( 笑 )。
K:
ははは~ で、シンガポールでは生きものとの接点とかあったのでしょうか?
Yさん:
そうですね。もともと昆虫とか好きだったんですよ。マレーシアが近くて。コーカサスオオカブトとか有名じゃないですか。
それを親に連れて行ってもらっていて。結構あっさり獲れちゃったりして。
K:
ははは~ へぇ~ いいな~ 自然の中で獲れちゃうってことですよね。
Yさん:
いい時代だったみたいです。15年前とか。
それと釣りに関してですが、うちの親とか親の親も釣りが好きな家系で、そういう家庭環境でして。
*9歳の時に釣ったクイーンフィッシュ
K:
おじいちゃんも好きなんですね?
Yさん:
ひいおじいちゃんとかも。遺伝的に魚とか、釣り好きなんだと思いますね( 笑 )。
K:
ははは~ いい話だな~
ところで、アリゲーターガーを釣ったという話をされていましたけど、それもシカゴに滞在していたときのことでしょうか?
Yさん:
シカゴにいて4年目の年くらいのころです。そのころ兄が、タイにトーマンを釣り行った際に有名な怪魚ハンターの方に出会って、
ガッツリ影響されまして。その兄からアメリカにはアリゲーターガーってのがいるぞって連絡してきたんですよ。
( 当時、お兄さんは日本に残っていて別々に暮らしていたとのこと )
僕はあまり興味なかったんですが。釣りに行きたいから調べてくれと。
それで、その年の夏に兄がいっしょに釣ろうということでアメリカに来たのがきっかけだったんです。
K:
それまでは、バスばっかりを釣っていたわけですものね。
Yさん:
はい。バス・命みたいな感じでしたね。バスがすべてでしょ、あのゲーム性は!って思っていましたから。
アリゲーターガーはルアーで釣るわけでもないですし。待つだけの釣りなんだろうなって。
K:
そうなんですか。アメリカの有名な魚なので、ルアーで釣るのだとばっかり思ってました。
Yさん:
でも、ただ待つだけというような単純な釣りではなかったんです。ガイドの方とか考えているんですよね。
大きいのを選んで釣らせようとか、そのポイントはどこかとか、適したエサとかも。すごく計算があるんですよね。
*アリゲーターガーの釣り場の風景
K:
なるほど。そういったサポートがなければ、なかなか釣るのは難しいのでしょうね。
Yさん:
だと思いますね。結果的に2m超えのアリゲーターガーが釣れまして。すごい魚だな、と感動しました。
こんなカタチの魚がいるんだなっていう。これがきっかけですよ。バス以外のいろんな魚を釣るようになったのも。
ヘラチョウザメとか。
*アリゲーターガー
*アリゲーターガー
K:
ヘラチョウザメ? どんな魚なのでしょう!
Yさん:
カジキみやいな角があるんですよ。ビヨ~ンって。淡水魚なんですけどね。湖に生息していて、産卵のために川を遡上するという。
K:
へぇ~ 面白いな~ チョウザメってことは、卵は食用とかにされるのでしょうか?
Yさん:
卵は、一応キャビアですよ。ただ、ワシントン条約の対象となっていて国ががんばって保護している希少種なんですよね。
ただ、釣ってもいい魚で。1日1尾までキープできる。
*ヘラチョウザメ
K:
ちゃんとレギュレーションがあるわけですね。ところで、これ海外釣り旅のインタビューなんですけど
山根さんのここまでの話は「海外在住インタビュー」ですよね( 笑 )。
Yさん:
ははは~
アリゲーターガーやヘラチョウザメを釣ったのは、シカゴ在住の高校生( 17歳 )のころなわけですが、
ここから始まったんですよね。原点ですね。
K:
ははは~ 楽しそう!!
シカゴから日本に帰ってきて、そこから海外への釣り旅に出かけることになるわけですよね?
Yさん:
帰国してから、お世話になった釣り具メーカーさんのところで知人・友人がたくさんできて感化されまして、
自分一人で初めて海外へ釣りに行ったのがタイだったんですね。エイを釣りたくて。巨大な淡水エイが。
K:
あ~ いますよね。迫力があって。写真でしか見たことがないですけど。どんな釣りなんでしょうか?
Yさん:
竹で組んだような足場をつくって。エサは生きた20~30cmのバラマンディを背がきにして泳がせる釣りでした。
夜中の11時に掛かったのですが、尻尾を除いたカラダは幅2mとかあるのでそう簡単には釣り上げられないんですよ。
で、そこから2チームをつくって。僕とタイ人Aさん、兄とタイ人Bさんといった具合に。
僕が竿を持ってタイ人Aさんが支えている。2時間交代で次に兄とタイ人Bさんが同じように2時間。
気づいたら、翌日の昼間12時になってました( 笑 )。最後は13時半くらいに糸を切られるという。
*タイの巨大淡水エイの釣り場の風景
*巨大淡水エイファイトとファイト中
*巨大淡水エイに糸を切られる( 上3枚の写真は、2回目釣行時のもの )
K:
ひぇ~ 徹夜の末に。お疲れ様です( 笑 )。
Yさん:
ははは~ それでも諦めきれずに、翌年も行って。でも2発切られて、エイはもうやめようと。
社会人になってからにしようと思いました( 笑 )。
K:
ははは~ すごいですね~ 切られたけど、その引きは体験したわけですよね。
Yさん:
いや~ それはそれは激しかったです。カジキ釣りみたいなごっついリールで糸もPE34号とかなんですよ。
動かないときはどんな引っ張っても動かないし、糸も出ていかないという。
で、いったんエイが泳ぎだすと糸はしゅるしゅると出ていく。底に張り付いているときは水圧もかかって、びくともしないので
泳ぎ出したときはチャンスでもあるんですが。引っ張って浮かせて、バランスを崩して上げるという狙いなんですね。
K:
難しそうっすね~
Yさん:
そうですね~ 普通は船からやるのですが。船からだと上から垂直に引けるんで。
現地の知り合いが大きな船が用意できないし、小さな船だと転覆する危険があるということで陸からやるっていうことになったんですよ。
K:
いつか3度目の挑戦は、船からがいいんじゃないでしょうか?
Yさん:
う~ん・・・ 変な意地みたいのがありまして。その人と一緒に、その人のスタイルで釣りたいっていうのがあるんですよね。
足場の悪い陸っぱりで、竿も2本しか立てられない場所で。
その方がストーリーがあるから、釣り上げたときはたぶん泣くだろうなって( 笑 )。
K:
ははは~
Yさん:
そうそう、それと今回お話したかったのはアロワナの釣りについてなんですね。アジアアロワナっていう魚なんですが。
K:
お~ いよいよクライマックス!?
Yさん:
それが釣れるっていう話を聞いたのが、僕が初めて釣りでインドネシアに行った去年の3月なのですが、
たまたま現地の奥地の釣り場で出会った人( Bさん )がいまして。
英語も話せて釣りも好きで、オランウータンの研究をしている方だったんですよ。
すぐにめちゃ仲良くなって。ひたすら僕の興味を引くような魚の話を出してくるんですよ。
しれっとそのアジアアロワナの写真とかを見せられたり。で、帰る際には、「また釣りに来い!すぐ来い!」って言うんですよ。
K:
へぇ~ いい出会いですよね。
*Bさんとの出会い ( 去年3月に初めてBさんと出会ったときの写真 )
Yさん:
それで、アジアアロワナが釣れるの? 場所は知っているの?って聞いたら
「 前は知っていたけど、そこ今は釣れなくなって。でも、カリマンタンならまだまだいるところはいっぱいある 」って言うんですよ。
で、ものすごく釣ってみたくなって。それから日本に帰っても自分で調べたり、Bさんも一生懸命に調べてくれて。
毎週のように電話でインドネシアにいる彼と連絡を取り合っていました。
K:
ははは~ 情報を集めていくわけですね。
Yさん:
はい。それで6月くらいのあるときに、その場所がポンっと出てきたんですよ、釣れている場所の情報が。
「おー! どんな手を使っても釣ってみたいー!」って言うとBさんも「よし!わかったー!」と。
Bさんは釣っている人を見つけて、その人と3カ月間くらい連絡を取り合ってくれていたんですよ。
どうしても僕に釣らせてあげたいと思っていたようで。
K:
熱いっすね~ その気持ちが!
で、インドネシアに行くことになるわけですね。相当な奥地さんでしょうね?
Yさん:
そうですね。誰も行かないような相当な奥地らしく。
で、Bさんにまた現地で8月に再会し、僕が「ありがとう!どんな感じなんだ?」ってたずねると
「パーフェクトだ!これはいけるぞ!」って。
俺はお前にインドネシアでの釣りの喜びを知って欲しいんだとも語っていましたね。
*アロワナ狩りメンバー( アロワナ釣りに同行してくれたスタッフ )
K:
ははは~ 熱き男たちの再会ですね。
Yさん:
ははは~
それからBさんがコンタクトしていた人に会ったのですが、いろんな場所でアロワナを釣っていて。
K:
そんなにいっぱいいるのですか?
Yさん:
いるとは思います。ただ、なんせジャングルが広すぎて、、、
あと、彼はアロワナが好きすぎて、あんまり釣りにはいかないと言ってましたね。
K:
へぇ~ で、その釣り場に到達した?
Yさん:
日本を出てから3日かかりました!ピックアップトラックに船を載せて、ジャングルの奥に入るのですけど。
悪路を走り川に着いて、船を下して。大丈夫かって不安になるような小さなエンジンで川をゆっくり上がっていって。
やっとその釣り場に着くわけですが、本当にジャングルで周りには集落もない。どこで寝んの? 今から木を切るからみたいな。
丘の上を更地にして、切った木を立てて骨組みつくって。ブルーシートをかぶせて。
*アロワナキャンプ地作成(ベースを作っている写真)
*アロワナキャンプ地
K:
ベースキャンプをつくるわけですね。
Yさん:
はい。で、1日作業して明日から釣りだーって思って食事をしようとなるのですが持参しているのは小さな船に載るわずかな米と
調味料、水なんですよ。おかずになる淡白源がない( 笑 )。
K:
ははは~ で、どうしたのでしょう?
Yさん:
夜に今から獲りにいくぞー!っていうことで船に乗ってトップライトで照らして銛でエビを突くことに( 笑 )。
*オニテナガエビ( 夜の銛突き )
*アロワナ ジャングルのクッキング風景
で、翌朝からやっと釣りが始められまして。
K:
面白いですね~ 釣りのほうはどんな感じだったのでしょう?
Yさん:
トップウォーターでやるんですが、それが早々にボーンって出たんですよ。
ガーンって合わせたんですが、顎まわりが硬すぎて針がかからないんですよ。目か喉のあたりにしかかからない。スコーンって抜けて。
K:
へぇ~ そうなんですね。
Yさん:
で、太い針から少しでもかかりやすいようにと針を細いのに全部変えて。皮1枚にかかれば獲れるという自信もあって。
あとアロワナは木とか生い茂った奥にいるので、ルアーをなるべく奥の奥に入れないといけないところが難しかったですね。
結構ストレスな釣りで。キャスト命みたいな。
*アロワナ釣り風景
K:
そのピンに入れられるかっていうことですね。
Yさん:
そうですね。兄も一緒だったのですが、次に兄がかけたのが大物で。よっしゃー!ってロッドをあおったら針が伸びちゃって
バラシてしまって。もう2人でがっくりで。今日の釣りは終わったなって。アロワナを日に2本寄せるだけで奇跡だろうと。
*アロワナ釣り風景
K:
強烈なんですね~ で、その日は終了?
Yさん:
その後はずーっとアタリもなくて。帰り際にもう1キャストっていうときに僕にボコーンってヒットしまして。
で、針にのったのですが、僕が今まで戦った魚の中では一番泳ぎが早いんですよ。リールがキーンって音を鳴らして走っていって、
ジャングルに入ってしまいそうなところでそれを止めようとしたら、一瞬ふっと軽くなって。すると今度はすごい手前に走って来るんですよ。
K:
それテンション緩んでやばいって状態ですよね?
Yさん:
やばいって思って、めちゃくちゃ早く巻いたら今度は逆方向に大きくジャンプする。
またやばいって竿を下げると、またジャングルに向かっていくんですよ。で、結局木が沈んでいるところで絡まって。終わったな~って。
こういうパターンか~って思って。ところが何故か運よく出てきたんですよ。
そうしたらだいぶ弱ってきて、寄せてアロワナの口にボガグリップを入れて。
K:
ついに!
Yさん:
この時点では、まだ安心できなかったんですよ。ボガグリップって外れることってあるじゃないですか。
なので、兄がボガグリップを持ちながらアロワナの体を抱えるようにすくって。
K:
ははは~ 兄弟の美しい共同作業!!
Yさん:
ははは~ で、兄がすくったアロワナを船の中にふっと落として。
その瞬間に2人でうわぁ~!って大歓声を上げてハグして、ハイタッチしましたね( 笑 )。
魚は70cmくらいで。兄が魚をボガグリップで持ち上げると、ルアーが下顎に沿って刺さっていたのですが
1回軽くゆすったら、すぐはずれたんですよ。
*アジアアロワナ
K:
ひぇ~ ギリギリだったんですね。よかったですね~
Yさん:
はい。しかも、よかったね~なんて話していて、ルアーをよく見たら全部の針が伸びていました!
K:
ははは~
かかるように細い針に変えていたので、うまく針掛りはしたけどすごいパワーで伸びてしまったんでしょうね。
それもまたギリギリですね~
Yさん:
感動ですよね。本当によかったです!! あと釣りが2日間あったのですが、その夜に雨が降ったんですよ。
そうしたら水質が変わってしまい、2日間はまったくアロワナは出ませんでした。
K:
へぇ~ 本当に唯一のチャンスだったわけですね。おめでとうございます!
数か月をかけたプロジェクトでストーリーがありますよね~ Bさんの熱意もすごいですし。
Yさん:
そうですね。本当にいい人ですし、情熱がありますね。Bさんも本当に喜んでくれました。
たった1日のチャンスでしたがものにできて最高でしたね。実はアロワナはもう出ないし、1匹釣ったからいいだろうということで
それとまだ兄は魚を釣っていないので、トーマンを釣ろうということになって。またBさんが付き合ってくれたんですよ。
K:
ほ~ さらに釣り旅が続いたわけですね。
Yさん:
それがまたよく知っているんですよね。釣り場を。
今度も別の奥地に入っていったのですが、着いたところが湿地なんですよ。ぬかるんでいて寝られないでしょって。
大人4人船で寝るぞみたいな。僕と兄とBさんとボートマンと小さい船で。
で、みんな釣り好きなんだな~って思ったのは、エサつけて投げて竿抱えて寝てる( 笑 )。
*グラスキャット
K:
ははは~
Yさん:
そこではすごいトーマンが釣れて。いわゆる入れ食いでしたね。でも、その日僕は風邪引いて、熱が出て完全にダウンしてしまいまして。
兄やBさんにそんなことでいいのかと言われ、ふらふらになりながら一緒に釣りしていて。
夜になって、あ~トーマンいっぱい釣ったな~ 寝ようかなって思ったら兄が来て「マサ、なに寝てんの?今からでしょ!」って。
*トーマン釣り
*トーマン釣り
*トーマン釣り
K:
お兄さん、やさしいんだか厳しいだかわかんないですね( 笑 )。夜でも釣りになるんでしょうか?
Yさん:
魚は寝てるから、網ですくえるでしょって( 笑 )。えぇ~って思ったんですが、嬉しそうに網抱えてるんですよ。
K:
ははは~ どんだけ魚好きなんすか!
Yさん:
で、アリゲーターガーの稚魚みたいな小魚がいたんですよ。
もうアタマがもうろうとしているで、「アリゲーターガーの稚魚がいるー!」って叫んでしまい。
兄は、「なんで北米の魚がこんなとこにおんねん!?」みたいな。「いや、おるー!」って言ってバシャッてすくって。
よくよく見ると違う魚で、クロコダイルフィッシュという魚だったのですが。
*クロコダイルフィッシュ
K:
へぇ~ やっぱりワニっぽい姿?
Yさん:
そうですね。どちらかというとフォルム的にはカマスみたいな魚で。アナバスっていうグラミー系の魚なんですよ。
とてもきれいで感動しましたね。また二手に分かれて魚を探しまして。次にまた僕が、「リーフフィッシュがいるー!」
って叫んで。葉っぱみたいな魚で南米にいるのですが、兄からまた怒声が飛んで「なんでこんなところに南米の魚がおるん!?」って。
これはチョコレートグラミーっていう魚で。この辺でもう僕は限界ということで夜中の1時ころに寝たんですよ。
*チョコレートグラミー
*グラミー釣り
兄は、「わかった。寝ていいよ。俺はこれから釣りするけど」って。
で、朝5時に目を覚ましてふっと外を見たら、兄はまだ小さな竿でひたすら釣っている!
K:
ははは~ お兄さん、本当に好きですね~
*トーマン釣りのキャンプ地
Yさん:
好きというか、もう気違いですね( 笑 )。
「あ、おはよう」って言うから、「一睡もしてないの?」って聞いたら、「うん」って。
それで止めるのかと思ったら、最終ラウンドでトーマンやろうよということで帰りがてら、ずーっとまたトーマン釣りをやりましたし。
発熱はやばかったですが、めちゃ楽しかったですね。
K:
いや~ 面白いですね~
ところで他に現在、追っかけている魚とかありますか?
Yさん:
そうですね。タイにいるナマズなんですが、すごくかっこいいんですよ。
口は南米のシャベルノーズキャットフィッシュに似ているのですが、体高がすごくて。
アカメみたいな体高だけど、ナマズのシェイプみたいな感じで。それがめちゃくちゃ釣りたくて。
ミヤンマーとタイの国境の川に2年間通っているんですよ。1人で行っているのですが、毎年その村まで行ってゲストハウスに
泊まって。毎朝5時くらいに起きて、黙々と荷物まとめて水つめて・・・
*サルフィン
*サルフィン
K:
修行のようですね( 笑 )。
Yさん:
はい。修行のように谷間を流れる川を1人竿持って、ポイントまで1時間くらいかけて歩いていって。
エサつけて投げて、ひたすら木陰で待つという。まー、釣れないんですよ、これが。
K:
ははは~
Yさ:
最初の年はそこに1週間いたのですが、魚1匹も釣れなかったですから。
アタリすらない!夜に水も食糧も尽きて帰ってきて、ふと小川を渡っているときにライトをてらしたらライギョの稚魚がいて、
「あ~ 魚だ~釣りて~」みたいな。
K:
もう、魚を見ただけで嬉しい( 笑 )。
Yさん:
それを手ですくって、村の人にコップを借りて水はって飼うという。あ~ 癒されるな~って。
で、2年目もやっと小さな他のナマズが釣れたりはしましたが、狙っているナマズは獲れなくて。
来年あたりまた行きたいな~って思っています。もし、そのナマズが獲れたら、たぶん僕は膝から崩れ落ちますね。間違いなく。
K:
ははは~ 涙に暮れますね。タイの淡水エイもいつかは!
今日は面白い話の数々、本当にありがとうございました!
完
< 編集後記 >
代々魚好き釣り好きの家系っていうところから面白いですね~ また、お兄さんも登場するっていうのもユニーク!
それと、今まで登場いただいた方の中で最年少の若さながら、釣りへの情熱は素晴らしいものがありますね。
山根さんの今後の熱き釣り人生にさらに期待したいと思います。
それでは、また!