vol.6 獲りたい、キング!その焦燥と歓喜と

2014年10月04日

2014年10月04日 09:40

今回のゲストは、神奈川県在住の柳田さん( 以下、Yさん )です。

相模湖畔に住んでいたこともあり、中学生の頃からバスフィッシングを始めたそうです。

社会人になってからは、仕事が都内ということもあり東京湾周辺での海釣りにも親しまれているとのこと。

そんなYさんが、今年の6月にカナダにキングサーモンを求めて初めての海外釣り旅にチャレンジ!

どんな感動がそこには待っていたのでしょうか。

インタビュアー 工藤( 以下、K )                               2014年9月14日




K.

本日はお忙しいところ、ありがとうございます!

早速ですが、今回海外へ釣りに行こうと思ったきっかけは何だったのでしょう?

Yさん.

ずーっと、行きたいなと思っていました。キングサーモンって、釣り人の一種の

憧れみたいなところあるじゃないですか。転職することになって、有給もあって休みが取りやすい

タイミングで。これは、行くっきゃないなと思いました。

K.

そういうきっかけって、ありますよね。僕も社会人5年目で人事異動があって、そのタイミングで初めて

海外へ釣りに行きました。異動先の部署の上司に、" 前から決めていたんです。初めての長期夏季休暇

なんです "なんて言ってね( 笑 )。

あと、キングサーモンを釣りたいっていうのは、何故そう思うようになったのでしょうか?

僕なんかは、開高健さんの「オーパ、オーパ!」とか、「フィッシュオン」

とかにすごく影響受けたのですけど。そういう世代なんですね。

Yさん.

そうなんですか。僕の場合、それが何か。いつごろからか。思い出せないんですよね。

たぶん、本とかテレビとか。知らない間にインプットされていたのかもしれません。

K.

なるほど~、ところで、今回このタイミングで行こうと思って旅の手配とかはネットで検索して

調べたんですか?

Yさん.

そうですね。ネットで海外釣り旅専門の旅行会社を調べて。それで、ここがいいかな。頼みやすそうだなって。

( 今回の旅の手配は、トラウトアンドキングさんとのこと。リンク参照ください )

6月くらいにカナダがいいかなと思ってたのですが、いろいろ、行く場所も提案いただいて。

バンクーバー島がその会社のHPで紹介されていたのですが、そこのキングサーモンは、9月ころとのことで。

6月なら、もっと北部になるということで、今回の場所を紹介いただきました。



        *川と流木:流木がポイントを変えるため、毎年ポイントも変わるらしい。今年、良く釣れたポイントも来年はまったく 

         釣れなくなるというのも当り前で、ガイドする場所も変わるとのこと。


K.

キティマットリバーですね。

Yさん.

そうです。バンクーバーから2時間弱のフライトでテラスへ移動、そこから車で1時間くらいのところ。

キティマットロッジという名前のロッジに滞在してスキナー水系のこの川で3日間、釣りをしました。

K.

カナダは日本からのアクセスがいいから、いいですよね。アラスカのように直行便がないと、大変ですからね。

最初に海外でトラウトとか釣りに行く方は、カナダとかニュージーランドに行くことが多いようですよ。


                  * コテージの窓から。真ん中に見える建物が食堂。左の方にロッジの看板が見える。


                    * コテージのベッド。2ベッド、1bath room、1kitchen roomがある。


さて、次に釣りの方法についてお聞きしたいのですが、ルアーですよね?

Yさん.

そうですね。フェザージグを日本から用意して。派手な色ばかり持っていったので、黒がいいよっていう

現地のガイドからもらったこれを使ったり。でも、結局釣れたのは、ガイドから借りたプラグ系のルアーで

フラットフィッシュというやつでした。



   * フェザージグとロッド。トローリング以外にジギングも行った。晴れて、水が澄んでいる時に実績のある黒いジグをつけている。


K.

ちなみに、このフェザージグって、どんなアクションをさせて釣るのでしょうか?

Yさん.

底についたら、しゃくって。そうすると、ルアーがゆらゆらと沈むんです。

そして、2秒程フォールさせたら、またしゃくって。その繰り返しですね。

K.

しゃくったあとに、ゆらゆらとルアーが沈下するときに食ってくる?

Yさん.

そうですね。でも、これで2バイトあったんですけど、2回ともランディング直前にばれてしまって。

シングルフック( 1本針 )のバーブレス( 返し無し )だから厳しいですよね。

K.

そうですよね~ レギュレーション( * )ですからね~

* 釣りに関する規則。

あと、僕もキングサーモンをアラスカに釣りに行ったときに事前に準備しようと釣り具屋さんに行ったんですが、

それ用のロッドは当時( 1997年 )売ってなかったんですよね。仕方なく、海のGT( ジャイアントトレバリー~

ロウニンアジ )用のロッドを買って持っていきました。竿の調子が固くって、すごい苦労したのですが。

ロッドは、どうされたのでしょうか?

Yさん.

ワールドシャウラっていう。シマノ製で、2833という型番があって。

これは、キングサーモン用に設計されているものなんです。

K.

ほう~ 高いですよね? 買ったんですか?

Yさん.

買いました。6万くらい!

K.

おー、奮発しましたね! 日本じゃ、そのあと使い道ないかもですが( 笑い)

Yさん.

ははは~

K.

で、もう一つのフラットフィッシュというルアーはどんな釣りなのでしょうか?

Yさん.

これは、スピニングじゃだめなんで。ロッドをガイドから借りて。トローリングなんですね。

ABU7000番のベイトリールをつけたロッドをボートのロッドホルダーにさして、ひたすら引くんです。

ロッドがギュッと引き込まれる。そうすると、ガイドがその瞬間叫ぶ。そして、取り込みにかかるという釣り方。

このルアーのこの釣り方が作戦としては大当たりでしたね。

動きの速いルアーよりは、底にステイして、ゆっくり動くのがよかったようです。

K.

川のトローリングって、ちょっとイメージが湧かないのですが、ボートを走らせながらなんですか?

Yさん.

結構、急流なんですが、マッチョなガイドがひたすら漕いでボートを定位置に留めるんです。

そうすると、ルアーは水流によってゆらゆらとずっと動いているというわけです。

それと、水流の早い、遅いという状況を見ながら、それに合ったルアーをチョイスして変えたりしてましたね。



  * ガイドの仕事。細いチャネルに入るため、ガイドが引っ張り、流木を超えているところ。ボートは250kgあり、

   私がやってともしなかった。ガイドはオフシーズンになると、週6日ジムに通ってシーズンに備えるとのこと。


K.

3日間の釣りで、前半はフェザージグ、後半はフラットフィッシュっていうことですか?

Yさん.

ポイントによりますね。流れがあってトローリングが適しているポイントはトローリングで。

トローリングができない、適さないところ。例えば、川が湾曲して流れが緩やかになっているところとかでは

ボートから、あるいは立ちこんで。フェザージグを使ってキャスティングで釣るといった具合です。

K.

なるほど。

遡上する魚の数とか、活性とかはどうだったのでしょうか。魚がジャンプしたりとかは見られました?

Yさん.

はい。ジャンプする魚、多かったですね。ただし、魚のジャンプが見られるときはあんまり釣れないって、

ガイドは言っていました。ジャンプはないけど、川の中には魚がいるという状態のときの方が釣れる

らしいです。



                    * ボートを漕ぐガイド。一日中、漕ぎっぱなしでした。レッドブルが朝ご飯。


K.

確かに、そうかもしれませんね。それと、4尾をキャッチしたということですが、

全部で何回くらい、バイトはあったんですか?

Yさん.

初日はまったくゼロで、2日目が4回バイトで1尾をキャッチ。3日目が11回のバイトで3尾のキャッチでした。

( 冒頭の写真は、4尾目の魚。今回の釣行で最大の24lb、約11kg。ヒット後に水流に逆らって走り出したり、突然反転したり。パワフルで手強い相手だった )

K.

私は、海外釣り旅は何度も行っているので、今ではもし釣れなくても次があるさっていう気持ちで釣りに

行けますけど。まぁ、それでもゼロだったら、相当落ち込むと思いますが( 笑 )

初めてのときは、またいつ来られるかわからないって思うから、初日にあたりもなくノーヒットだったときは、

3日間ゼロだったらどうしようって思いませんでした?

Yさん.

そりゃ~、思いましたよ~、それしか、思ってなかったですよ~

K.

は、は、は~

Yさん.

やべー! 知り合いとかに、勢いよく「カナダでキングサーモン、釣ってくるから!」とか、言った手前( 笑 )。

手ぶらで帰れないっていう。初日のノーヒットのときは、本当にこれやばいなーって。

さすがに、時間とすごいお金かけて来ているから、自分もへこむだろうな~、と。

K.

その気持ち、わかりますねー

やっと最初の一尾をキャッチしたときの状況を詳しく教えていただけますか。そのときの気持ちも含めて。

Yさん.

初キャッチのポイントは、シャロー( 浅瀬 )と森にはさまれた50mくらいの川幅の急流で森側は水深が

5~10mのかけあがりのようになっていました。ポイントに入って、ガイドの指示でトローリングを準備。

船首の右舷と左舷にロッドをセットしてルアーを流しますが、船首側に座っている私からは左右同時に

ロッドの先端を見ることができません。絶えず目や顔を左右に振りながら、ロッドの先端のアタリを確認

していました。

その間、一つ前のポイントでばらした魚のことを考えていました。

初日はまったくアタリすらなく、2日目もアタリのないまま、清々しいカナダの朝は、いつのまにか太陽が

高くなっていました。手ぶらでの帰国を覚悟した矢先にヒット!

しかし、何もできないまま、10秒くらいでばらしてしまったんです。



                     * 空を飛ぶ白頭鷲。釣り人が釣った魚を狙って、釣り人に付いて飛んでくる。


逃がした魚は大きいといいますが、ガイドいわく30lb( 約13kg強 )くらいとのことでした。

もしかしたら、さっきのヒットが最後のチャンスだったのでは?

ヒットしたとしても、ファイトはすこぶる難しいのではないか?

そんなことを考えて、半ば放心状態で竿先を見ていました。

K.

わかるな~ 初日とかにまったく釣れないと、あのヒットがラストチャンス

だったのではという焦り、憂鬱。何度も私も経験していますから。

や~、ドキドキしますね~ それでそれで?

Yさん.

釣りの間は時間の感覚がないのですが、ポイントに入って5~10分経った

くらいだったでしょうか。ガイドが突然、大声で。

「ヘイ!!! ヘイ!!! フィッシュ! フィッシュ! フィッシュ!!!」 

あの声は本当に心臓に悪いです。

夜、ロッジで疲れ果てて寝ているとき、あのけたたましい声が頭の中で聞こえて

魚が掛かったと勘違いして、ベッドから飛び起きたこともあったくらいです( 笑 )。

K.

それは重症ですね( 笑 )。

Yさん.

はい。今だから笑って話せますけど。

そのガイドの大声の直後に、魚の掛かった右のロッドを持ち上げると確かな魚の力を感じました。

最初、魚はじっとしていてラインに逆らうだけ。先程は何もできずにばらしていたのでファイトに不安があった

のですがこれならいけるのでは!と思ってリールを巻くと、

「ジッ、ジッ、ジーーーー・・・」突然、ドラグを鳴らして走り出しました。

おそらく30mくらい走ったのではないでしょうか。

リールを巻く手を止めてラインのテンションを保ち、ジャンプされないようにロッドは低く構えて、

膝のバネも使って耐えるしかありませんでした。ガイドは、「これがChinok( キングサーモン )だ!」と

喜んでいましたが私には、そんな余裕はありません。さっきのばらしが脳裏によぎって。

一方、それと同時にキングサーモンの引きを体感できて、感無量でもありましたが。

ネットか何かで、キングサーモンの引きを「バイクに引かれているようだ」という表現を見ましたが、

生物が、ましてや自分より小さな生物の成せる技とは信じがたいという意味では正しい表現だと思いました。

K.

そうですね。私も初めてキングサーモンの引きを体験したときは、体ごと持っていかれるんじゃないかと

思いました。その後、壮絶なやり取りだったんでしょうね?

Yさん.

はい。その後、走りが止まったらラインを巻いて、また走り出してを数回繰り返している間にガイドがボートを

シャローに寄せていました。そこから、ボートから降りて、同じようにラインを巻いたり、また魚が走り出したり

を2~3回繰り返したと思います。このころになると魚も疲れているのか10~20mくらい走ると止まります。

ただし、フックはシングルのバーブレスですので、糸フケがあってはなりません。

突然、魚がこちらに向かって泳いで来たときは焦りました。自分の最大スピードでリールを巻きました。

魚はすでに岸際で、ガイドがランディングネットを持って水に入りました。

ついに獲れるか!っと思ったのも束の間。魚はガイドと目が合うと再び渾身の力

で、またドラグを鳴らして走り出す!

完全に油断していたので危なかった!魚が止まったタイミングで慎重に寄せて、再びガイドが魚に近づき

ネットを水に潜らせました。

バシャバシャと魚が暴れる音が聞こえて、ガイドが興奮しているので、

「 獲ったの? 」と聞くと、答えは「 Yes !!! 」



 *人生初のキングサーモン。90cm、20lb( 約9kg )。魚が大きく見えるというガイドおすすめの持ち方をしている。

  この個体を日本に持ち帰った。


そのあと、自分がどんなことを言ったのかは覚えていません。

ファイトした時間は5分くらいと思いますが、体感では30分でした。ヒットしたのは午前11時くらい。

や~、やばかったですね。ほっとしたという気持ちもあるし。

やっと念願のキングサーモンを釣り上げたという達成感もあるし。

あと、食べられるな~というのも。それと、家族や友達にいい報告ができるという( 笑 )。

K.

いや~、聞いていて本当にドキドキしました。よかったですね!

Yさん.

釣ることができてよかったのですが、実は目標があったんですね。

40lb( 約18kg )を釣りたいという。最初に釣ったときに、パワーがすごかったんで、ガイドに

これ40lbくらい?って聞いたんですよ。

そしたら、これは20lb( 約9kg )だって。えー、まじか?倍かよと思って。ちょっと恐ろしくなりました( 笑 )。

ガイドはその川で60lb( 約27kg )を釣ったことがあるって言うんですね。3倍ですから。もう恐怖ですよね。

K.

確かに、こわい!

ところで、フェザージグでは2回ヒットしたけど、ばらしてしまったって

先程言っていましたよね。キャスティングでは厳しかったのでしょうかね?



                 * 2尾目。10lb( 約5kg弱 )。川幅20mくらいの狭く、流れが特別に速いところでヒット。

                  小さいようだが、この子もかなりの引きだった。


Yさん.

2回のうちの1回は、ぎりぎり寄せて、ガイドがランディングネットですくおう

としたら、ラインブレイクしてしまったんです。

それまでは、70lbの太いショックリーダーをつけていたんですが、強過ぎて根掛かりしたときに切れない

のではとガイドと話しあって。30lbに変えていたんですね。

それが、岩の多いところだったので、プチンと切れて・・・あ~

K.

悔しいですよね~ 10lbだろうが、30lbだろうが、鋭利な岩角などに強く摩擦するように触れると

簡単にラインって切れますからね。

太いショックリーダーをつければ、ラインブレイクの可能性を低減はできるんだけど、あんまり太い

ものにするとルアーの動きが悪くなることもあるので悩ましいところですね。

アラスカでシルバーサーモンを釣っていたときに、今回の柳田さんと同じようなケースでラインブレイクした

ことがあります。それでガイドが太くて強力なリーダーをつけてくれたんですね。

ところが、その途端にヒット率ががくんっと下がってしまった。

僕は、10~14gの軽量なスプーンでシルバーサーモンを釣りたいって思いがあったんですね。

ラインは太いほど浮力が強くなるから、その浮力に負けて軽いルアーが浮き上がり

本来の動きをしていないということがわかったんです。

Yさん.

そういうこともありますよね、わかります。それで、どうされたんですか?

K.

ショックリーダーをはずして、ラインに直結という元の状態に戻しました。

ガイドとは、やや口論にはなりましたが( 笑 )

ヒットしなければ釣り上げることはできないわけで、ラインブレイク云々以前の問題じゃないですか。

それ以来、僕はショックリーダーをどうしても必要な場合以外はできる限り使わないようにしています。

可能な限りシンプルで軽いタックルと自分のスキルの範囲で最大の魚を釣ろうというのが面白いと思って。

おーっと、すみません。自分の話が長くなってしまいました。

それにしても惜しかったですねー、フェザージグでフッキングさせて取り込み寸前のラインブレイク!

Yさん.

惜しかったですね~ やっぱり、自分のロッドで一本獲りたかったですから。

K.

そうですよね~

見せていただいた魚の写真ですが、まだあまり婚姻色が入っていなくて

シルバーに輝いていてきれいですよね。

Yさん.

はい。

最初に釣った魚ですが、寄生虫( シー・フリー:通称、海ジラミ )みたいのが

ついていて。ガイドが、海から入ってきたばかりの魚だって言ってましたね。

K.

淡水で生きられなくて、何日か経つと落ちちゃうって言いますからね。

フレッシュな証拠ですね。婚姻色が入ったサーモンもそれはそれで、またきれいなんですけどね。



                  * 3尾目。22lb( 約10kg )。どこで、どのように釣ったのか、まったく覚えていないです。


そうそう、伺いたいと思ってたんですが。

今回釣られた4尾ですが、キープした魚はありましたか?

Yさん.

はい。最初に釣った魚はキープしたいって、ガイドに言って。日本に持ち帰りました。



                  * 持ち帰ったキングサーモン:トランクに入るように、半身を半分にしてもらっている。

                    冷凍、真空パックなので、日本に帰っても鮮度が良かった。


K.

アラスカやカナダのサーモンフィッシングは、フレッシュな状態で完全に冷凍して持ち帰られる

というシステムが確立されていますからね。で、その魚はどうされたのですか?

Yさん.

まだ数切れ残っていますけど、食べましたよ。量が多いので、実家や親戚、友人にも配りましたけど。

  * こちらは初日に出してくれた、キングサーモンのグリル。初めて食べたキングサーモン。

K.

それはよかったですね!

今回初めての海外釣り旅だったわけですが、行かれてどんな印象とか、思いとかを持たれていますか?

これ、毎回インタビューする度に聞いているのですが。

Yさん.

日本ではできない体験ですよね。すごいいい体験だったと思います。

特に、キングサーモンの引きは想像以上で。こんなのが本当にいるんだという。それ以上の魚も世界には

いるわけですから。結構、そういうことに興味がそそられますね。また、行きたいなと。40lbという目標が

まだありますし。

そのためには、筋トレしないとだめですね。1本釣ると腕がぷるぷるしちゃいますから。

一人の釣りなんで、ずーっとですしね。

K.

僕もいつもそうなんですけど。一人の釣りって、ガイドとマンツーマンなので贅沢なんですが、

辛いこともあって。さぼれないっていうか。いつもガイドに見られていて( 笑 )。

ガイドの釣らせてあげたいという気持ちに応えようと。ついつい、がんばっちゃう。

Yさん.

は、は、は~ そうなんですよね~

K.

いつか、ぜひ40lbのキングサーモンに再挑戦できるといいですね。

そのために、筋トレに励んでいただければと思います( 笑 )。

あと、それ以外に何か釣りたい魚、行きたい場所ってありますか。

Yさん.

セイルフィッシュを釣りたいと思っています。バショウカジキですね。マレーシアの海で、ロンピンという

セイルフィッシュで有名な海域がありまして。いつも、お世話になっている釣り具屋さんがツアーを

毎年10月頃にやっていて。

休日に合わせて、平日の2日間の休暇が取れれば行けるんです。4日間の日程なので。

でも、転職したばかりですからね。行けるかどうか・・・

K.

そうなんですか~ セイルフィッシュ、いいですね。何とかして、行きましょうよ!

行きたいって思ったら、行ったほうがいいと思いますよ~

本日、長い時間楽しい話をありがとうございました!!

<編集後記>

柳田さんは、今年30歳になるという若い釣り人です。

私も初めて海外へ釣り旅に出かけたのは、28歳の時でした。

初めての海外は同じく場所はカナダ。スティールヘッド( 降海型のニジマス )を求めた旅で、

大物こそ釣れませんでしたが、その時のドキドキした気持ちやなかなか期待の魚が釣れなくて

落ち込んだりと。懐かしく思い出しました。

また、最近は海外まで行って日本では釣れない魚にチャレンジしようという若い方が少なくなっている

ように感じていてさびしいなあという思いがありました。

そういった意味でも、柳田さんのような方が今もいることを嬉しく感じると同時に初めて海外へ

釣りに行ったころの初々しい感覚が呼び覚まされました。

柳田さん、楽しい会話の時間を本当にありがとうございました。

読んでいただいたみなさま。いかがでしたでしょうか。

初めての海外釣り旅、初めてのキングサーモンフィッシングの興奮を感じていただけたでしょうか。

それでは、次回もお楽しみに!


戻る