vol.2 サラトガをフライで!未開の釣りを開拓

2014年06月01日

2014年06月01日 21:00

Vol.2は、オーストラリアのサラトガという魚のフライフィッシングやその他、様々な海外の釣りのお話です。

今回の釣り人は、昨年2013年の夏にアラスカ、ブリストルベイ周辺の河川でニジマスやアークティックチャー( 北極イワナ )を釣る旅で

ご一緒した折茂さん( 東京都在住、以下Oさん )です。

インタビュアー 工藤( 以下、K )    2014/4/11



K:

昨年のアラスカでは、お世話になりました。

( アラスカの思い出話を少し雑談して、早速、インタビュー開始です )

最初に釣りを始めたきっかけと、なぜ海外に釣りに行くようになったかを教えていただけますか。

本当にいろんなところへ行かれていますよね。その回数の多さにもびっくりしました。

Oさん:

はい。子どもの頃(高校生くらいまで)は、よく釣りをしていたのですが、

大学生以降はすっかり遠ざかっていたんですよ。

ところが、30代半ばの頃、テレビで西山徹さんがフライフィッシングやっている

のを見て、これは面白そうだなーっと。フライで釣りを再開することに。

すっかりはまって、山梨、新潟、長野、北海道の川を中心に年間100日くらい

国内で釣りしていました。

K:

100日とは、すごいですね。そこから、どのように海外の釣りにつながって

いったのでしょうか?

Oさん:

その後、パソコン通信を通して釣り仲間ができるようになったということがあって。

そこで知り合ったある友達がニュージーランドに通っていて、その釣りの様子を

映したVTR見せられたんですよ。

そうしたら、フィールドはいいし、大きいフライにがばって魚が出る。これはいいなと。

ちょうど、仕事も整理したりしていて。行けそうな環境ということもありました。



2001年を初めに、2011年まで、毎年12回連続でニュージーランドへ行きました。

北島のムルパラの周辺をメインに川や湖でレインボートラウトやブラウントラウトを

釣っていました。

通ううちにガイドと親しくなって、ガイドの家に居候するようにまで

なったりして(笑)。


                               * レインボートラウト    

K:

それは面白い!

ところで、ニュージーランドは南半球なので、日本とは季節が逆だから

1~3月くらいに行かれていたんですか?

Oさん:

そうですね。当初は、ハイシーズンの2月頃に行っていました。

ただし、魚のコンディションはいいのですが、その分釣り人も集中するから

ガイドも忙しいんですよね。

で、そのガイドに聞いたんですよ。

「お前がひまで、そこそこ釣りになるのはいつ?」って。

そしたら、11月頃がいいと言うので行く時期をその辺に変えました。

釣り人が少ないので、ゆったりと釣りができました。

また、シーズンインしたばかりなので、コンディションを確かめるために

ガイドと一緒にいわば川調べのフィッシングに同行したり。

K:

それもいいですね。

ガイドは釣りのシーズンが始まると、お客さんにちゃんと案内できるように

テスト釣行する。それに立ち会うなんて、想像しただけで楽しそうです。

先程、ガイドの家に居候との話がありましたが、宿が決まっていれば

後は交通機関を自己手配すれば行けるから簡単でいいですね。

Oさん:

そうですね。

ガイドへメールして、レンタカーとエアをネットで予約すれば

ニュージーランドの釣り旅の手配は完了です。


                               * ブラウントラウト

K:

さて、一番印象に残っている海外釣行は最初のニュージーランドということですが、

それ以外にもいろいろなところへ行かれてますよね。

思い出に残っている旅としてオーストラリアとブラジルのアマゾンを挙げられていますが、

その辺のお話を聞かせていただけますか。

Oさん:

オーストラリア北部からニューギニアにかけての淡水に

ノーザンサラトガ( * )っていう魚がいて。ぜひ釣ってみたいと。

こういう、まともなかっこじゃない魚って好きなんですよ。

* アロワナの一種。数千万年その姿を変えていない、生きた化石のような魚。

オーストラリアの東海岸、クイーンズランド州中央部の山間部には

  サザンサラトガが生息するそうです。

ただ、本当に情報がなくて。特にフライで川で釣ったという話が無いんですね。

ネットなんかで調べたり、情報を求めていろいろなツアー会社に問い合わせしたり。

でも、どこもいい返事がなく困っていました。

そうこうするうちに、ある釣り仲間がトラウト アンド キングさん( ホームページのURLはリンクを参照 )

という海外釣り専門旅行会社を教えてくれて、そこに相談してみました。

そうしたら、その会社の代表の方がウェイパ(オーストラリア北部のケープヨーク半島西岸の町)の

ガイドにヒアリングしてくれて。

そのガイドいわく、「それ(サラトガ)だけのために来るのはハイリスクだけど、その

場合はソルト( 海水域 )の釣りに逃げられる。それでもよければ」ということでしたが、

行くことに決め、2012年10月の釣行となりました。

そして、現地に着いたら、ガイドは川のサラトガの釣りをすすめない。

経験がなくて、釣れるかどうか不安なためだと思いますが、まず海へということに。

そして、「一日だけ川にサラトガ釣りに行くか」ということで行ったのですが

釣れちゃったんですね、フライで。( 冒頭の写真は、2日目に釣れたビッグサイズ )

で、ガイドが「じゃあ、明日も行くか。行ったことがない川だけどいいか」と。

私は、「いいよ、いいよ」っていうことで連続してサラトガを釣りに行きました。


                               * ノーザンサラトガ


 

                     * これは、バラマンディ、完全な淡水域で釣ったのは初めてとのこと


                             * サラトガ釣り、川の風景

 

ガイドもびっくりしていました。「知らなかった、こんなにフライで釣れるのか」って。

K:

釣り方としては、トップウォーターの釣りなのでしょうか?

Oさん:

フライに関しては、トップ(水面、あるいは水面直下)でなく、沈めたほうが釣れましたね。

ストリーマー( * )をひっぱる釣りで。

* フライのタイプの一つ。小魚に似せてつくられる。

ルアーの場合は、ポッパー( ルアーの一種 )をワンクッション。

しばらく置いておくと、下からガボっと食ってくる。

たぶん、水面の虫やカエルを狙ってるのでしょうね。

K:

サラトガを釣ったときはどんな思いでした?

Oさん:

嬉しかったですね~。

サラトガを釣りたいと思い、情報が乏しい中で計画を立てた釣行だったので。

念願の魚をキャッチできたときの喜びは今も鮮明に蘇ってきます。

未開の釣りを自分で開拓したという醍醐味もありました。

以降、行った人も聞いたことがないですし。

K:

行ってみなければ、本当に釣れるかわからない。そんなリスクがあっても

自分で計画して、現地に行ってしまう。その情熱と行動力。素晴らしい!

そして、次にアマゾンに行くきっかけを教えていただけますか。

Oさん:

2012年、10月にサラトガを釣りにオーストラリアに行ったわけですが、

実は、オーストラリア釣行の手付け金を旅行会社に納めにいったときに、

その年の12月に初のアマゾンの釣り旅を計画しているんだけど行きませんかって

誘われて。

K:

へぇー、10月にオーストラリアで。12月にアマゾンへ。

すごいですね。

Oさん:

そのときしていた仕事をリタイアしたタイミングだったので。

記念に思い切って行くことにしました。

でも、本当に行ってよかったと思っています。

釣りも素晴らしいのですが、アマゾンに行けたということだけで価値がありました。

K:

それは、どんなことでしょう?

Oさん:

アマゾンの川べりの母船をベースに釣りをしたのですがその母船までは、

マナウスという町から、水上飛行機に乗って約400km、1時間の移動だったんです。



移動中、空からアマゾンの景色を見られたときは、冗談抜きでうるってきました。

広大なジャングル、そして蛇行する川。朝日で水面が光るんですよ。

小さなころテレビで見たアマゾンに今いるんだと思ったら、本当に涙が滲みました。




                       * アマゾンのジャングル、そして蛇行する川の風景 

K:

なんかわかります。

私も初めてのアラスカ釣行で、アンカレッジからセスナで飛び立ったときでした。

眼下に森と川、湖だけの大原野が広がっているのを見て胸が熱くなり、泣きそう

になりました。

釣りのほうは、いかがでしたか?

Oさん:

フライで、ピーコックバスを100匹以上釣りました。

収穫だったのはフライが通用したこと。

10ポンドオーバーをフライで取れたことですね。


                          * ピーコックバスの初ヒット、釣り風景


                        * 初ヒットは、11ポンド( 約5kg )の大物


ただ、どっちかっていうとピーコックバスよりアロワナが釣りたかったんです。

異形の魚ばっかり、好きで。

まあ、何が釣れてもよかったんですけど。

とにかく、アマゾンで釣りをしているってことがすごく楽しくて。


                            * シルバーアロワナ 75cmをキャッチ。


最後にアマゾン川に飛び込んで泳いだんですけど。なまぬるくて。

これがああいう魚たちを育てている、母なる川なんだなー。

と感慨深かったですね。

K:

図々しく、どんどん聞いちゃいますが、その他に面白い釣りは

どんなものがありますか?

Oさん:

ハワイで釣ったボーンフィッシュもいいですよ。

K:

フッキングした後に、すごいパワーとスピードで走るのが面白いって言いますよね。

私は、まだ釣ったことがないんですけど。

Oさん:

私はフッキングさせるまでが面白いですね。

ボートを流しながら、後ろのデッキにいるガイドに何時の方向に何メートルって

言われて、瞬間投げないと通り過ぎてしまう。一撃必殺の緊張感。

また、ガイドだけに頼らず、自分で魚を探すのも好きです。

ガイドが「なんだ、お前魚見えたの?」って驚いたり。

ニュージーランドで鍛えられたんですよ。

ニュージーランドの釣りも魚を見つけて釣る、サイトフィッシングなので。


                             * ボーンフィッシュ 2012年8月

それと、ハワイの湖のレッドデビルも面白い魚。

中米の魚で外来魚ですが、そんなことにこだわらずに、

釣れるものは何でも釣るのが私の主義で。

オアフの真ん中に貯水池があって。ピーコックバスの小さいやつもいるんです。

レッドデビルもサイトフィッシング、赤いのでよく見えるんです。

フライを追っかけてくるけど食わずに帰るのがほとんど。

そして、たまに食うやつがいる。


                            * レッドデビル 2013年3月


人が釣らない魚を釣るの、面白いですよ。

高尚に構えて、トラウトがね、とか。ドライの釣りがね、とか。

そういうウンチクよりも、釣れるものは何でも釣る。楽しく釣ればいいじゃんって。

マナーは大事だけど、それ以外はいいと思うんですよ。

K:

なるほど。釣りは、本人が楽しければ何でもありですよね!

( 工藤の告白: 私はルアーのトラウト、サーモンにこだわってウンチクたれたり

しますが、たまに国内では、魚肉ソーセージをエサにのべ竿ウキ釣りで

ウグイを釣ったりもします。青イソメのハゼ釣りも。結構、楽しいっす・笑 )

Oさん:

タイの管理釣り場に行ったときにデッキにヤモリがいて。

パン屑投げたら食うんですよ。で、釣り針にパン屑つけたら、釣れちゃったり。

K:

ははは、もう魚ですらない(笑)、

タイの管理釣り場って、どんな釣りなんですか。

Oさん:

バンコク近郊(車で2時間)にいくつもあって、アクセスもいい。

日帰りも可能なんです。欧米含め世界中からレジャーで人々が来るからニーズがあるんでしょうね。

バラマンディを養殖している池で釣りができたり、レッドテールとか、

メコンオオナマズとか。メコンオオナマズは餌釣りで、気軽に遊べます。

デッキから出前取れますし。


                             * メコンオオナマズ 2008年4月


K:

いろいろな面白い話をありがとうございます。

ところで、海外釣り旅の魅力って、折茂さんはどのように感じていますか。

事前のアンケートでは、5つほど挙げられていましたよね。

Oさん:

そうですね。以下の5つです。

① 日常の雑事を離れて釣りに没頭できること。

海外に行ってしまえば、さすがに仕事の件で電話とかしてくる人もいないですよね。

国内でよく釣りをしていたころは仕事も忙しく、追いかけられて気が休まりませんでした。

で、一回出かけてその素晴らしさにすっかり魅了されてしまいました。

② 今までお話してきたように、コンディションのいい魚、日本では出会えない魚と

巡り合えること。

③ 日常生活や普通の観光旅行では見られない景色を見ることができること。

前述のアマゾンの空からの風景とか、まさにそうだと思います。

④ 現地ならではの食事や酒を楽しめること。


                     * オーストラリアで食べられたという、バラマンディのフィッシュ&チップス。


                      * タイの釣り場の近く、現地の人が利用する食堂のタイ料理。

                       バンコク市内の高級レストランより、はるかにおいしかったそう。 


⑤ そして何といっても現地のガイドと交流を深められること。

K:

ガイドとの交流の話は、特に強調されていますよね。

Oさん:

現地の文化に触れる。そこに行かないと見られない風景、かげない匂いがあるから

それに触れること。そして、何よりガイドと仲良くなって、そのコミュニケーション

そのものを楽しむこと。

ガイドと親しくなるのが好きなんです。釣りの合間、車の移動とかでも話しながらね。

そいつ自身の話、家族、国、釣りの考え方などの話を聞いていると本当に面白い。

それができないと海外の釣り旅は、苦痛に思う人もいるかもしれませんね。

K:

そうですね。私も英語はそんなに話せるわけではないのですが、

一人旅がほとんどなので、必然的に話すようになっていきました。

カナダに行ったときのあるガイドの話なのですが。

とても怖い感じの体育会系のガイドで、釣り場で厳しい指導が入るんですよ。

「あそこにキャストしろ!」とか。「もっと早く巻け!」とか。


私がうまくできないと、チッと舌打ちとかする。そんな感じですから、

釣り始めは結構、険悪だったんです。

でも、2~3日経つとなんだかんだと会話するようになって。

そうしたら、同じ年頃の子供がいることがわかって。

「息子に何で年に2回も3回も新品のNIKEのスニーカーを買わなきゃいけねんだ」とか。

「娘のケイタイ代が高すぎだ」とか。愚痴るんですね、その鬼軍曹ガイドが。


で、私が「うちも一緒だ。息子の服代とか、ケイタイ代とか。俺より掛かるぜ!」って

言ったら、二人で大笑い。カナダの親父も、日本の親父も同じなんですね。

そういうのも含めて、海外の釣りの面白さってわけですよね。

Oさん:

そうそう。

ニュージーランドでは家に居候させてもうほど親しくなった

ガイドの話ですが。そのガイドの奥さんとも親しくなりました。

年に1回行くと1シーズン分の旦那への奥さんの愚痴を聞いてました( 笑 )。


あと、ガイドとコミュニケーションするためには、

日本や他の海外の釣りの写真を持っていくといいですよ。

話しがはずむから。


アマゾンへ行ったときの写真を見せたら、

「アマゾン行ったの、ばかじゃないの・・」って言われたり。

日本のイワナやヤマメの写真をみせて、「こんなんでもトロフィだぜ」

って言うと、「かわいそうだな、日本は」って言われたりね( 笑 )。

K:

私も今はスマホのアルバムを見せたりしますが、以前は写真のプリントを

小さなアルバムにして、持っていったりしていました。

私たちが日本以外の釣りや魚に興味があるように、彼らも同じなのでしょうね。

Oさん:

そう思いますね。

ちょっと話が変わるんですが。工藤さんが、今までの海外釣り旅で最も思い出深い旅はって、

事前のアンケートで質問されていたじゃないですか。

特に一番っていうのは無いんですよね。それぞれ面白いから。


ニュージーランドみたいに、同じ場所に何度も行くのも楽しい。

シーズンや年によって全然違うんですよ。

また、同じところへ行く楽しみもあれば、知らないところに初めて行く楽しみもある。

それと、本当にこれが最高と思ったら、次に行けなくなる気もするし。

次は面白い釣りができるに違いないと思うから、次の計画を立てる。

そんな感じなんですよね。

K:

確かに、私も次に行く旅にわくわくして、それが最高の旅になればと思って

行きます。そして、帰ってくると、また次にどんな面白い旅ができるかって考えていますね。

さて、また違う質問なのですが、海外釣り旅でつらかったこと、困ったことなどはありましたか。

Oさん:

笑い話的な失敗やトラブルはたくさんありますが、

これといった、致命的なものはないですね。ロストバゲジもないし。

敢えて挙げるならば、次の3つですね。

( ちなみにすべて克服して、釣りを満喫して帰国しています )

ニュージーランドに入国する際の検疫で、ウェーディングシューズを没収されたことが

あります。自分では、きれいにしたつもりが、「 Dirty! 」って言われてだめだったんです。

現地のショップで慌てて買って対応しました。

没収されたシューズは空港で帰りに返却されたので、日本に帰国したときは、2足持っているってことに。


もう一つは、タイに行った際に、成田空港内で財布を落として、現地に着いてから

気が付いたこと。クレジットカードは無事だったので、何とかなりましたけどね。


あと、一番つらかったのはアマゾンで体調をくずしたときかな。

初日の釣り。あまりの暑さの中、一所懸命釣りしていたら、脈が速くなってきて。

汗も出なくなってきた。タオル濡らして、首の後ろに当てたりしてもよくならない。

熱中症気味だったのでしょうね。

その日は、午後3時に早帰りして、クーラーのきいた部屋でしばらく横になっていたら、

すーっと、よくなりましたが。移動にともなう寝不足もあったんだと思います。

K:

それは大変でしたね。でも、大事に至らないでよかったですね。

海外釣り旅は、時間とお金をかけて行くので、ついつい無理をしがちです。

気をつけないといけないですよね。

( 海外釣り旅のリスクについては、「海外釣り旅Q&A」のQ8を参照ください )


そうそう、もう一つお聞きしたかったのですが。

折茂さんは、ご自身のブログとホームページをつくられていて、

とても丁寧に細かく情報を載せていますよね。

( 折茂さんのブログやホームページのURLは、リンクを参照 )

Oさん:

はい。WEBサイトのほうは、釣行記を読み物として書いておきたいと思ってやっています。

釣り旅は、行く前にフライを巻く楽しみがあって、行った後は写真を整理して記録。

その旅を思い出す。楽しかったなーとか、悔しかったなーとか。


一方、ブログはキーワード検索してもらえるように書いています。

アラスカでいいフライは?飛行機の移動はどんな具合?

どこか、行きたいときに検索するじゃないですか。

海外の釣りに関しては有名なところ以外は、情報がほとんど入手できないんですよね。

他の人よりは行っているほうなので、調べやすいように。

あまり、人が行かないところに行っているので。その情報が役に立つんじゃないかと。

それと僕が行って楽しかったので、他の人も行くといいのになあ、と思って。

K:

なるほど。そういう使い分けなんですね。

海外釣り旅の魅力について、話していただいてきましたが

日本国内でも釣りはされているのですか。

Oさん:

以前は年100日近く釣行していましたが、最近では年に数日しか出かけていません。

ガゾリンも高速道路も国内航空券もレンタカーも高いですし、

釣り場はどこも荒れている。そして、魚影は薄いし、混んでいるし。

釣りをしてストレス解消どころかストレスが増してしまうことが多いからです。

国内釣行に行かずにその分の費用で年に数回海外に出かけています。

K:

なるほど。確かに、特に関東近郊はそうかもしれませんね。

全般的におっしゃる通りと思うのですが、私が行く山梨の川や湖では

ルアーやフライの釣りをする人が減ってきていると感じています。

特に若い人が少ないようです。海外の釣り旅もそう。

Oさん:

そうですね。40~50代の方が多いですものね。

淡水よりも、海釣りの方に流れているのかもしれませんね。

あるいは、若者の車離れとか言われていますから、釣りもそうなんじゃないですか。

K:

ちょっとさびしい気もしますね。

(その他、少々楽しい雑談の時間を経て~ )

さて、そろそろインタビューも終了の時間が近づきました。

2014年の今年は、夏にロシア・カムチャッカ半島でイワナを中心に釣る旅を

計画中だとか。

お気をつけて行ってらっしゃいませ。

また、今日は長い時間おつき合いいただき、そしてたくさんの楽しい話を

ありがとうございました!!

<編集後記>

「海外釣り人インタビュー」Vol.2は、いかがだったでしょうか。

折茂さんのとことん自分流に釣りを楽しもうという情熱は、お話を聞いていて

ひしひしと伝わってきました。それは清々しくて、かつ痛快。

それが、私の拙い文章力でうまく伝えられているでしょうか。

冒頭に触れた、昨年の2013年にご一緒したアラスカのブリストルベイ周辺での釣り旅。

今回のインタビューでは時間の都合で割愛していますが、折茂さんがホームページの

釣行記でその詳細を紹介されています。ぜひご覧になっていただければと思います。

それでは、また次回をお楽しみに!


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